子育て・発達支援学習会 | 特定非営利活動法人たいらか
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2019年以前
2017年07月24日

子育て・発達支援学習会

2014年7月からスタートした「子育て・発達支援学習会」。
今月でちょうど丸3年となりました。
おかげさまで回数も27回を数え、参加者も延べ200名となりました。
次回9月、4年目のスタートも、より充実させていきたいと思います。

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さて、今月のテーマは
 「学校へ行きたがらない子への対応~不登校・登校しぶり~」
でしたので、今回は「夏休みと不登校」について、少しお話をしてみたいと思います。

不登校には、なりやすい時期というのがあります。
春の時期は不登校となるお子さんが比較的多いのですが、
これは環境変化への不適応が理由として考えられます。

その時期よりもさらに多く、最も不登校になりやすい時期は9月というデータがあります。
つまり夏休み明けです。

学校が安全で安心できる場所であるとお子さんが思えない場合、
休み明けの登校に気が乗らないのは、想像がつくかと思います。

「学校に行ったら、また友達にからかわれる」

「また分からない授業をずっと聞かなければいけないのか」

そう思うと、なかなか腰が上がらないこともあるでしょう。
大人でも休み明け、気が重いことがあるように、子どもにも子どもなりの重さがあります。
ただ、夏休み明けの不登校が増える要因はそれだけではないようです。

「不登校に関する実態調査」(文部科学書 平成26年)によると、
不登校のきっかけとなった要因として

「生活リズムの乱れ」が、2番目に多い理由となっています(複数回答可 ※1)。

つまり、休み中の生活リズムの乱れは、不登校を誘発するおそれがあるということです。
夏休みに限らず、一般的には平日と休日の起床時間の差がないことが望ましく、
2時間以上の差をつけないこと、といわれます。

どうしても夜型になりやすい夏休み。
例えば「7時半に朝ご飯を一緒に食べる」などのかんたんなルールを決めることや
午前中のプール教室や補習に参加するなど予定をうまく入れながら生活リズムを保っていきましょう。

基本は「起きる時間で調整すること」にあります。朝起きてすぐに朝日を浴びることは、
体内時計をリセットし、リズムを整える効果があるといわれています。
また、夜遅くまでゲームやテレビを見ないなど、スムーズに入眠できる環境を整えておくことも大切です。

9月になり、どうしてもお子さんが辛い時には無理をさせないほうがいい場合もありますが、
まず生活リズムを整え、がんばろうとする気持ちを環境面からサポートしてみてください。

※1 不登校のきっかけとして最も多い理由は「友人関係」となっています。

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8月の学習会はお休みです。

次回は9月13日(水)になります。テーマは「将来を見据えた進路選択」です。

通常学級か支援学級か、全日制か通信制か、将来の自立に向けて今何をしておくべきかを、
ご一緒に考えていきたいと思います。

ぜひご参加ください。

*詳細はこちらからご覧ください。(PDF)